大賞
【エントリーNo.23】
すがわらえみ(NPO法人代表)
バイスタンダーの私を救って
くれたSNSの⾔葉たち
受賞コメント
「バイスタンダー」という言葉・存在自体がまだ広まっていないと思うので、心の苦しみを感じている人はこういうところにもいるんだよ、ということをたくさんの方に知っていただけたらと思い、今回の作品を書きました。
3年前、心のレスキュー大賞を作ろうと思ったのは、人間関係がどんどん希薄になっていく現代の状況の中で、他者とこころが触れ合った体験を表現する・言語化することで、それを読んだ人が「こういう関係性もあるんだ!」ということを知り、もしかしたらそれが、これまでとは違う新たな道を見つけるきっかけになるのではないかと思ったからです。
今年は去年よりもたくさんの作品をご応募いただきましたが、世相を反映してか、一人でしゃにむに頑張っている方が誰かの優しい心に触れたり、声をかけてもらったりしてこころが救われたという作品が多かったように思います。読みながら、人が人として人にできることは何かを考え実行できる人がもっともっと増えてくれるといいなと感じました。また、さまざまなフィールドでいろいろな活動をされている方が、その方自身のことばで想いを表現されている、文章力のある作品がこれまで以上に多かったのが印象に残りました。 その中で得票数の多かった作品を大賞や部門賞とさせていただきましたが、応募してくださった一つ一つの作品にそれぞれの良さがあり、その方の心がこもっていたことを、一次選考に携わった事務局スタッフ一人一人が強く感じたということも付け加えさせていただきます。
今年の「こころのレスキュー大賞」は終了しましたが、来年に向けて、ぜひ、人との触れ合いの中でいろいろな気づきを貯めていってください。 自分を癒してゆく道の途上で起こる気づきは、自分一人だけでは成し得ません。今日からまた一年を通して、人として、誰かとの触れ合いの中で自分を振り返りながら、たくさんの気づきを貯め、深めていっていただければと思います。
ありがとうございました。
一般社団法人キャラクトロジー®心理学協会
代表理事 山本美穂子